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豊商事の雑学講座~流れ~

こんにちは、更新担当の中西です!

 

さて今回の豊商事の雑学講座

~流れ~

ということで、排水処理業者における排水処理の流れを詳しく解説し、各工程の役割や技術について深く掘り下げていきます♪

 

水は人間の生活や産業活動に欠かせない資源ですが、使用後には排水として環境に戻す必要があります。しかし、そのまま放流すると環境汚染を引き起こす可能性があるため、排水処理業者が適切な処理を行い、安全な水として戻す役割を担っています。

排水処理には、物理処理・化学処理・生物処理など、さまざまな技術が組み合わされており、排水の種類や規模によって処理フローが異なります


1. 排水処理の基本的な流れ

排水処理は、大きく分けて**「前処理」「一次処理」「二次処理」「三次処理」「汚泥処理」** の5つの段階で行われます。それぞれの工程で、排水中の異物や汚濁物質を段階的に除去し、環境負荷を最小限に抑えます。


2. 各工程の詳細な流れ

① 前処理(スクリーン・油水分離・流量調整)

排水処理の第一段階として、物理的な処理 を行い、大きな異物や油分などを取り除きます。

(1)スクリーン処理
排水に含まれるゴミ・紙くず・プラスチック・木片 などの大きな異物を、スクリーン(フィルター)を通して取り除きます。

  • 粗目スクリーン:大きな異物(5mm以上)を除去
  • 細目スクリーン:小さな異物(1mm以上)を除去

(2)油水分離処理(グリーストラップ)
飲食店や食品加工工場の排水には油分が多く含まれる ため、油水分離槽(グリーストラップ)を用いて浮上した油分を除去 します。

(3)流量調整槽
排水量が一定でない場合、流量調整槽を設けて排水の流れを安定化 させます。これにより、後の処理工程が効率的に行われるようになります。


② 一次処理(沈殿・凝集沈殿処理)

物理的・化学的処理を行い、排水中の固形物を除去する工程 です。

(1)沈殿処理
排水を沈殿槽に貯めることで、比重の大きな汚れ(砂や沈殿性物質)を沈める 方法です。

  • 重い物質は底に沈む(沈殿汚泥)
  • 軽い物質は浮上する(浮遊物)ため、後で除去する

(2)凝集沈殿処理
微細な汚濁物質を取り除くために、凝集剤(ポリ塩化アルミニウムやPAC、硫酸アルミニウムなど)を加えて細かい粒子を大きな塊(フロック)にする 方法です。

  • 沈殿速度を上げ、処理効率を向上させる
  • 特に工場排水などに多く用いられる

③ 二次処理(生物処理)

二次処理では、排水に含まれる有機物(BOD・COD成分)を微生物の力で分解 します。活性汚泥法嫌気性処理法 など、いくつかの方法があります。

(1)活性汚泥法(好気性処理)
微生物(バクテリア)を含む「活性汚泥」を利用して、有機物を分解し、水質を浄化 する方法です。

  • エアレーション(曝気)を行い、酸素を供給 して微生物の働きを活発にする
  • 微生物が有機物を分解・吸収することで、水質を改善

(2)膜分離活性汚泥法(MBR)

  • 活性汚泥法と膜ろ過技術を組み合わせた高度処理法
  • 従来の活性汚泥法よりも処理水質が向上

(3)嫌気性処理(メタン発酵)

  • 酸素を供給せずに、嫌気性微生物を利用して有機物を分解する方法
  • 副産物としてメタンガスが発生し、エネルギー利用が可能

④ 三次処理(高度処理)

二次処理後も残留する窒素・リン・有機物・重金属をさらに除去する 工程です。

(1)高度ろ過処理(砂ろ過・活性炭ろ過)

  • 砂ろ過:微細な懸濁物を除去
  • 活性炭ろ過:有機物や臭気成分を吸着

(2)化学的除去(窒素・リンの除去)

  • 窒素除去:生物処理(脱窒)または化学的処理(アンモニア吸着)
  • リン除去:鉄塩やアルミ塩を加えて沈殿除去

(3)消毒処理(塩素消毒・オゾン処理)

  • 塩素消毒:残留菌を除去(上水処理にも使われる)
  • オゾン処理:より強力な殺菌効果

⑤ 汚泥処理(処理後の汚泥の処分)

排水処理の過程で発生する汚泥(沈殿物)は、適切に処理しなければなりません。

(1)濃縮・脱水処理

  • 遠心分離機・圧搾機を用いて水分を除去し、汚泥を固形化
  • 固形汚泥は、焼却・埋立処分・肥料化などに利用

(2)汚泥の資源化(バイオガス発電・肥料化)

  • 嫌気性消化によるメタン発酵 でエネルギー回収
  • リンを回収して肥料として再利用 する技術も進化

3. まとめ:排水処理の流れを理解し、環境負荷を最小限に

排水処理業者の役割は、汚水を浄化し、自然環境への負荷を抑えること です。

前処理で異物や油を除去
一次処理で沈殿処理・凝集沈殿処理を実施
二次処理で微生物を利用した生物処理
三次処理で高度なろ過・消毒
汚泥処理で適切に廃棄・資源化

これらのプロセスを最適化し、より環境に優しい排水処理システムを構築することが、持続可能な社会の実現につながります。