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月別アーカイブ: 2025年3月

豊商事の雑学講座~流れ~

こんにちは、更新担当の中西です!

 

さて今回の豊商事の雑学講座

~流れ~

ということで、排水処理業者における排水処理の流れを詳しく解説し、各工程の役割や技術について深く掘り下げていきます♪

 

水は人間の生活や産業活動に欠かせない資源ですが、使用後には排水として環境に戻す必要があります。しかし、そのまま放流すると環境汚染を引き起こす可能性があるため、排水処理業者が適切な処理を行い、安全な水として戻す役割を担っています。

排水処理には、物理処理・化学処理・生物処理など、さまざまな技術が組み合わされており、排水の種類や規模によって処理フローが異なります


1. 排水処理の基本的な流れ

排水処理は、大きく分けて**「前処理」「一次処理」「二次処理」「三次処理」「汚泥処理」** の5つの段階で行われます。それぞれの工程で、排水中の異物や汚濁物質を段階的に除去し、環境負荷を最小限に抑えます。


2. 各工程の詳細な流れ

① 前処理(スクリーン・油水分離・流量調整)

排水処理の第一段階として、物理的な処理 を行い、大きな異物や油分などを取り除きます。

(1)スクリーン処理
排水に含まれるゴミ・紙くず・プラスチック・木片 などの大きな異物を、スクリーン(フィルター)を通して取り除きます。

  • 粗目スクリーン:大きな異物(5mm以上)を除去
  • 細目スクリーン:小さな異物(1mm以上)を除去

(2)油水分離処理(グリーストラップ)
飲食店や食品加工工場の排水には油分が多く含まれる ため、油水分離槽(グリーストラップ)を用いて浮上した油分を除去 します。

(3)流量調整槽
排水量が一定でない場合、流量調整槽を設けて排水の流れを安定化 させます。これにより、後の処理工程が効率的に行われるようになります。


② 一次処理(沈殿・凝集沈殿処理)

物理的・化学的処理を行い、排水中の固形物を除去する工程 です。

(1)沈殿処理
排水を沈殿槽に貯めることで、比重の大きな汚れ(砂や沈殿性物質)を沈める 方法です。

  • 重い物質は底に沈む(沈殿汚泥)
  • 軽い物質は浮上する(浮遊物)ため、後で除去する

(2)凝集沈殿処理
微細な汚濁物質を取り除くために、凝集剤(ポリ塩化アルミニウムやPAC、硫酸アルミニウムなど)を加えて細かい粒子を大きな塊(フロック)にする 方法です。

  • 沈殿速度を上げ、処理効率を向上させる
  • 特に工場排水などに多く用いられる

③ 二次処理(生物処理)

二次処理では、排水に含まれる有機物(BOD・COD成分)を微生物の力で分解 します。活性汚泥法嫌気性処理法 など、いくつかの方法があります。

(1)活性汚泥法(好気性処理)
微生物(バクテリア)を含む「活性汚泥」を利用して、有機物を分解し、水質を浄化 する方法です。

  • エアレーション(曝気)を行い、酸素を供給 して微生物の働きを活発にする
  • 微生物が有機物を分解・吸収することで、水質を改善

(2)膜分離活性汚泥法(MBR)

  • 活性汚泥法と膜ろ過技術を組み合わせた高度処理法
  • 従来の活性汚泥法よりも処理水質が向上

(3)嫌気性処理(メタン発酵)

  • 酸素を供給せずに、嫌気性微生物を利用して有機物を分解する方法
  • 副産物としてメタンガスが発生し、エネルギー利用が可能

④ 三次処理(高度処理)

二次処理後も残留する窒素・リン・有機物・重金属をさらに除去する 工程です。

(1)高度ろ過処理(砂ろ過・活性炭ろ過)

  • 砂ろ過:微細な懸濁物を除去
  • 活性炭ろ過:有機物や臭気成分を吸着

(2)化学的除去(窒素・リンの除去)

  • 窒素除去:生物処理(脱窒)または化学的処理(アンモニア吸着)
  • リン除去:鉄塩やアルミ塩を加えて沈殿除去

(3)消毒処理(塩素消毒・オゾン処理)

  • 塩素消毒:残留菌を除去(上水処理にも使われる)
  • オゾン処理:より強力な殺菌効果

⑤ 汚泥処理(処理後の汚泥の処分)

排水処理の過程で発生する汚泥(沈殿物)は、適切に処理しなければなりません。

(1)濃縮・脱水処理

  • 遠心分離機・圧搾機を用いて水分を除去し、汚泥を固形化
  • 固形汚泥は、焼却・埋立処分・肥料化などに利用

(2)汚泥の資源化(バイオガス発電・肥料化)

  • 嫌気性消化によるメタン発酵 でエネルギー回収
  • リンを回収して肥料として再利用 する技術も進化

3. まとめ:排水処理の流れを理解し、環境負荷を最小限に

排水処理業者の役割は、汚水を浄化し、自然環境への負荷を抑えること です。

前処理で異物や油を除去
一次処理で沈殿処理・凝集沈殿処理を実施
二次処理で微生物を利用した生物処理
三次処理で高度なろ過・消毒
汚泥処理で適切に廃棄・資源化

これらのプロセスを最適化し、より環境に優しい排水処理システムを構築することが、持続可能な社会の実現につながります。

 

 

豊商事の雑学講座~環境配備~

こんにちは、更新担当の中西です!

 

さて今回の豊商事の雑学講座

~環境配備~

ということで、排水処理業者が取り組むべき環境対策や最新の技術、今後の課題について深く掘り下げていきます♪

 

水は私たちの生活や産業活動に欠かせない資源ですが、その利用後に発生する排水は、適切に処理しなければ環境汚染の原因となります。特に、工場や施設から排出される産業排水は、有害物質を含むことがあり、環境への影響を最小限に抑えるためには適切な処理が求められます。

排水処理業者は、環境保護の最前線に立つ存在 として、法規制の遵守や技術革新を通じて持続可能な社会の実現に貢献する 役割を担っています。


1. 排水処理業者の役割と環境配慮の重要性

排水処理業者の主な役割は、工場・施設・自治体などから排出される汚水を適切に処理し、環境への負荷を最小限に抑えること です。

しかし、排水にはさまざまな種類があり、それぞれの特性に応じた処理方法を選択しなければなりません。以下のような排水が適切に処理されない場合、環境に深刻な影響を与える可能性があります。

  • 生活排水(家庭やオフィスからの排水)
  • 産業排水(工場・食品加工・化学プラントなどからの排水)
  • 農業排水(農薬・肥料を含む排水)
  • 雨水排水(都市部の道路や駐車場から流れる雨水)

適切な排水処理を行わないと、河川や地下水の汚染生態系の破壊人の健康被害 につながる可能性があります。

そのため、排水処理業者には、環境配慮を徹底した処理技術の導入と法令遵守 が強く求められています。


2. 排水処理業者が実施すべき環境対策

① 排水基準の厳格な遵守とモニタリング

日本では、排水処理に関する法律として**「水質汚濁防止法」** があり、環境省が定めた排水基準を遵守する必要があります。

排水基準には、以下のような指標が含まれます。

  • BOD(生物化学的酸素要求量)・COD(化学的酸素要求量) → 水中の有機物濃度を示し、汚濁の程度を測る指標
  • SS(浮遊物質) → 水中の不溶性固体の量
  • pH値 → 酸性・アルカリ性の程度
  • 重金属類(鉛・カドミウム・水銀など) → 有害物質の管理
  • 窒素・リン → 富栄養化の原因となる物質

対策として、業者は以下の取り組みを実施する必要があります。

  • リアルタイムモニタリングシステムの導入(排水の状態を24時間監視)
  • 定期的な水質検査の実施
  • 排水処理プロセスの最適化(過剰処理や未処理を防ぐ)

② 高度な排水処理技術の導入

近年の環境規制の強化に対応するため、排水処理技術の進化が求められています。

(1)物理的処理

  • スクリーン・フィルター → 固形物やごみを除去
  • 沈殿槽 → 重い汚濁物質を沈殿させる

(2)化学的処理

  • 凝集・沈殿処理 → 薬剤を使って汚れを沈殿させる
  • 中和処理 → 酸性・アルカリ性の排水を調整

(3)生物的処理

  • 活性汚泥法 → 微生物を使って有機物を分解
  • 嫌気性処理(メタン発酵) → 汚泥を分解し、バイオガスを生成

(4)高度処理技術

  • 膜処理技術(RO膜・MF膜) → 微細なフィルターを用いて高精度に浄化
  • オゾン処理・光触媒技術 → 有機物や細菌を分解し、水質を改善

これらの技術を適切に組み合わせることで、環境負荷を最小限に抑えつつ、高効率な排水処理が可能 になります。


③ 再利用(リサイクル)と持続可能な排水管理

近年、排水のリサイクル(再利用)が注目されており、循環型社会の実現に貢献しています。

  • 産業排水の再利用 → 排水を高度処理し、工場の冷却水や洗浄水として再利用
  • 雨水の有効活用 → 建物のトイレ洗浄水や灌漑用水として利用
  • 排水処理によるエネルギー回収 → 嫌気性処理で発生するメタンガスをエネルギーとして利用

このような水資源の有効活用は、企業のコスト削減にもつながるため、積極的に取り入れるべき取り組みです。


3. 排水処理業者が直面する課題と今後の展望

① 環境規制の強化と対応

世界的に環境規制が強化されており、日本でも排水基準の厳格化が進んでいます。業者は、最新の規制に対応できる処理技術を導入する必要があります。

② 処理コストの上昇

高度な処理技術を導入するには、設備投資や運用コストがかかります。環境負荷を抑えながらコストを最適化する方法を模索することが重要です。

③ 持続可能な排水処理システムの確立

循環型社会を目指し、排水の再利用や資源化を推進することで、環境への影響を抑えつつ、効率的な水管理を実現することが求められています。


4. まとめ:環境配慮を徹底した排水処理の重要性

排水処理業者は、環境負荷を最小限に抑えながら、安全な水環境を維持する重要な役割 を担っています。そのためには、以下のポイントが重要です。

排水基準の遵守とモニタリングの徹底
最新の排水処理技術の導入
水資源のリサイクルと持続可能な水管理

今後、環境配慮を徹底した排水処理が、企業の社会的責任(CSR)の一環としても求められる時代 になっています。環境と調和した排水処理を行うことで、持続可能な未来を築いていくことができるでしょう。